BT-100着信音変更方法

以前ライブドアSIPホンで買ったIP電話機「BudgeTone 101」(以下"BT-100")で遊んでたけど、着信音の設定が変えられるのが分かったのでメモメモ。

ツールの入手

http://www.grandstream.com/ (GrandStream社のページ)から、"Services→Downloads"→"Other Downloads"にある、" IP Phone Custom Ringtones Generation Tool"をダウンロード。
zipアーカイブの内容は、Linux用とSolaris用のsox(改)。BT-100用のエンコーダを内蔵したsoxらしい。ちなみに拡張子は".ring"。Windows用はないみたいなので、LinuxSolarisのどちらかが必要。

必要なライブラリは以下の通り。

  • libm.so.6 => /lib/libm.so.6 (0x4001f000)
  • libogg.so.0 => /usr/local/lib/libogg.so.0 (0x40041000)
  • libvorbis.so.0 => /usr/local/lib/libvorbis.so.0 (0x40046000)
  • libvorbisfile.so.3 => /usr/local/lib/libvorbisfile.so.3 (0x4006d000)
  • libvorbisenc.so.2 => /usr/local/lib/libvorbisenc.so.2 (0x40076000)
  • libc.so.6 => /lib/libc.so.6 (0x40174000)
  • /lib/ld-linux.so.2 => /lib/ld-linux.so.2 (0x40000000)

うちにはlibogg.soやlibvorbis.soが入っていなかったので、http://www.xiph.org/downloads/ からlibogg-1.1.2.tar.gzとlibvorbis-1.1.1.tar.gzを落としてきてコンパイル、インストール。

データの変換

soxを実行するだけ。

$ sox <入力ファイル> <出力ファイル.ring>
拡張子で変換フォーマットを付けているので、出力ファイルには拡張子".ring"を必ずつける。変換が終わったら、作成されたファイルの名前を"ring1.bin"、"ring2.bin"、"ring3.bin"のいずれかにリネームすること。

※BT-100用に作成される着信音データは最大8秒間で、サンプリングレートは8kHz/8bitっぽい。

BT-100へのデータの登録

BT-100は起動時にTFTPサーバにアクセスし、ring1〜3.binがあればそのファイルを着信音データとしてダウンロードする。なので適当なマシンでtftpdを起動し、そのディレクトリに上記「データの変換」で作成したファイルを置く。
BT-100の設定で"Firmware Upgrade: Via TFTP Server"を選択し、上記tftpサーバのIPアドレスを設定して再起動すれば着信音データが自動的にダウンロードされる。

BT-100の設定

"Default Ring Tone:"のところにある"coutom ring tonr 1〜3"が、先のring1〜3.binに対応する。